革、金具等素材について
WITHは主要素材である革の生産を初めとして、染色方法、使用する糸や芯材、金具に至るまで適材適所の素材を研究・開発しています。
LEATHER
– 革へのこだわり –
3万年ほど前から人間は動物の皮をなめして生活に役立てる「革」を使ってきました。鞣しの方法として、古くは剥皮した動物皮を乾燥し、たたいたり、擦ったり、もんだりして繊維をほぐし、いわゆる物理的処理によって行われました。
その後、煙でいぶしたり、動植物の油を塗ったり、植物液に漬け込んだりして柔らかくして繊維を柔軟にしていました。近年は、一般的にクロムなめしが最も多く普及しており、植物タンニンなめしやアルデヒドなめし、そのほかの鞣し方法がありますが、最も多く使用されているのはクロムなめしと植物タンニンなめしです。
WITHは地元「革の街草加」で「革」の生産者タンナーと協力し、使う方に御満足いただける、時代に合った「革」の開発に取り組んでいます。また、数シーズン先のトレンドを把握するためイタリアで開催されるMipelやLineapelle等の展示会を視察し、お客様に最先端の技術とアイデアに満ちた革をご提案しております。
主な革の特徴
植物タンニンなめし:紀元前から続いているなめし方法の一つで、植物タンニンエキスの使用と共ドラムを使用した速鞣法も開発され、工程日時の短縮がなされている。
なめした革は、伸びが少なく可塑性に優れ、堅ろうな革が得られ、環境に対して負荷が比較的に少ないため現在でも広く使用されている鞣し方法である。
底革、ぬめ革、サドル革、クラフト革(手芸用革)などが代表で、使用しているうちに色合いや柔軟度が変化する経年変化(エイジング)が楽しめるので、育てる革とも呼ばれている。
革色経年変化(エイジング)比較
革色:キャメル
革色:キャメル
クロム鞣し : 塩基性硫酸クロムを使用することにより、なめし時間が短く経済性に優れ、製品革は柔軟で保存性、耐熱性、染色性が良いので、甲革、袋物用革、衣料用革などの用途に最も広く行われています。キズ等は強いですが、ヌメ革のような経年変化は少ないです。